2.4.2: 循環の局所性(非神経性)調節

血管平滑筋自体も周囲の状況により収縮度合いが変化します。その特性により循環が一定に保たれます。

循環不足の組織では、循環の不足自体が細動脈の平滑筋を弛緩させ、血流を増大させます。一方、循環過剰の組織では、循環の過剰自体が細動脈の平滑筋を収縮させ、血流を低下させます。循環の変化が直接的に平滑筋を収縮・弛緩させるため「局所性」とよばれます。

具体的な変化としては、代謝に必要な量より循環が不足している組織では、酸素濃度が低下し、二酸化炭素濃度が増大し、pHが低下します。これらの要因はいずれも、その組織内の細動脈の平滑筋の収縮にとっては不利です。そのため、収縮が弱まり、血管内径が増大して血流が増大します。この調節は、循環不足の組織では有利です。

逆に代謝に必要な量より循環が過剰になっている組織では、酸素濃度が増大し、二酸化炭素濃度が低下し、pHが上昇します。これらの要因はいずれも、その組織内の細動脈の平滑筋の収縮にとっては有利です。そのため、収縮が強まり、血管内径が減少して血流が低下します。この調節は、循環が過剰になっている組織では有利です。

循環不足 →(O2↓,CO2↑,pH↓)→細動脈平滑筋弛緩
循環過剰 →(O2↑,CO2↓,pH↑)→細動脈平滑筋収縮

チャレンジクイズ

1 代謝に必要な量より循環が不足している組織では,酸素濃度が低下 増大 し,二酸化炭素濃度が低下 増大 し,pHが低下 上昇 する.これらの要因はいずれも,その組織内の細動脈の平滑筋の収縮にとっては不利 有利 である.そのため,収縮が強まり 弱まり ,細動脈内径が減少 増大 して血流が増大 減少 する.この調節は,循環不足の組織では有利 不利 である.

2 代謝に必要な量より循環が過剰になっている組織では,酸素濃度が低下 増大 し,二酸化炭素濃度が増大 低下 し,pHが上昇 低下 する.これらの要因はいずれも,その組織内の細動脈の平滑筋の収縮にとっては不利 有利 である.そのため,収縮が弱まり 強まり ,細動脈内径が減少 増大 して血流が減少 増大 する.この調節は,循環過剰の組織では有利 不利 である.

このページのトップにスクロール

: 中枢性(神経性)調節(心臓血管反射)

: 分類