8.8.4: データの読み方/代謝性アシドーシスにおける第4歩

anion gap(Na+ ― Cl- ― HCO3-)を計算し,正常値(12 +/- 2 mEq/L)より増大しているか否かを判断する.
増大している場合,「糸球体からろ過される不揮発性酸」の増大する病態(腎不全,糖尿病性ケトアシドーシス,乳酸性アシドーシスなど)を考え,増大していない場合,「糸球体からろ過される不揮発性酸」の増大しない病態(下痢,尿細管性アシドーシス,低アルドステロン症など)を考える.

チャレンジクイズ

1 pH, 7.08、HCO3-, 3 mEq、CO2, 10 mm Hg、Na+, 149 mEq、Cl-, 105 mEq,の血液検査データは 代謝性 呼吸性  アルカローシス(によるアルカリ血症) アシドーシス(による酸血症) を示唆する.anion gapは増大して いる いない .このデータと整合性のある病態は 腎不全 尿細管性アシドーシス である.

2 pH, 7.272、HCO3-, 12 mEq、CO2, 27 mm Hg、Na+, 142 mEq、Cl-, 119 mEq,の血液検査データは 代謝性 呼吸性  アルカローシス(によるアルカリ血症) アシドーシス(による酸血症) を示唆する.anion gapは増大して いない いる .このデータと整合性のある病態は 腎不全 尿細管性アシドーシス である.

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: 附:Henderson-Hasselbach式のリン酸緩衝系への応用

: 酸・塩基平衡-主な病態生理-