4.3.1.4.4: 分泌調節-2

抗利尿ホルモン anti-diuretic hormone (ADH) バソプレッシンは,ホルモン作用である「血しょう浸透圧低下」がホルモンの生成、内分泌に負のフィードバックをかける「作用重視型調節」を受けている
ADH (vasopressin)の作用は「血しょう浸透圧の低下」である.絶飲により血しょうが高張になることは,ADH作用「血しょう浸透圧低下」の減少である.この際,ADH生成、内分泌が亢進するのである(前のステップ).逆に,多飲により血しょうが低張になることは,ADH作用「血しょう浸透圧低下」の増大である.この際,ADH生成、内分泌が低下するのである(前のステップ).ADH生成、内分泌を「原因」,ADH作用を「結果」とみなすなら,ADHの分泌調節は「作用重視型」の負のフィードバックである.

前のステップで学んだ上記の知識を表にまとめてみよう.

はじめの変化ADH分泌
(負のフィードバックにおける原因)
病態大動静脈,腎動脈の血しょう浸透圧負のフィードバックにおける結果
(血しょう浸透圧の低下)
絶飲高張減少通常より亢進
水分負荷低張増加通常より低下

 

すなわち,「一歩一歩学ぶ医学生理学/泌尿器系/腎臓 > 第3章-3 血しょう浸透圧調節」のフィードバック(血しょう浸透圧の低下がモニターされ,水チャンネルの開き具合に負のフィードバックをかけている)の図,は左図の「省略バージョン」であったわけです.ホルモンの生成、内分泌調節としては,ADH(バゾプレッシン)は「作用重視型調節」を受けています.ホルモンの「作用重視型調節」,ホルモンを除いた省略バージョン,血しょう浸透圧調節における負のフィードバックを対比させて復習しておこう.

 

 

チャレンジクイズ

1 血漿浸透圧の増大は、ADHのホルモン作用(血漿浸透圧の低下)の 増大 減少 であり,これはADH分泌の 亢進 低下 をもたらす。

2 血漿浸透圧の低下は、ADHのホルモン作用(血漿浸透圧の低下)の 増大 減少 であり,これはADH分泌の 低下 亢進 をもたらす。

3 飲水し、血漿が高張 低張 になった。この変化は、視床 視床下部 の浸透圧受容器で受容され、バゾプレッシン、抗利尿ホルモン anti-diuretic hormone (ADH)の分泌が、低下 亢進 する。

4 発汗し、血漿が高張 低張 になった。この変化は、視床 視床下部 の浸透圧受容器で受容され、バゾプレッシン、抗利尿ホルモン anti-diuretic hormone (ADH))の分泌が低下 亢進 する。

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