10.8.2: 分泌・運動


 大腸では、主にNa+の能動的吸収にともなう水分の受動的吸収が行なわれています。消化酵素はほとんど分泌されていません。粘液は分泌されており、糞便の移動をなめらかにします。他の消化管と同様、大腸の運動も迷走神経を介した副交感神経により亢進し、交感神経により抑制されます。

 大腸運動には蠕動運動、分節運動以外に反射性の運動がいくつか知られています。胃に食物が入ると胃だけではなく、回盲部の蠕動が亢進し、小腸内容物が大腸に送られてきます。この反射を胃回盲反射gastroileal reflexとよびます。また、ある範囲の平滑筋が同時に収縮することがあります。これが大蠕動 mass peristalsis であり、胃大腸反射 gastro-colic reflexにより生じ、順次、直腸へ糞便を送る役目があります。また、逆蠕動という、逆方向へ内容物が移動する蠕動が上行結腸に特徴的です。

チャレンジクイズ

1 大腸では,大蠕動という,小腸にはない運動がみられる.誤 正 

2 胃に食物が入ると回盲部の蠕動が亢進 抑制 される.

3 大腸ではNa+のみ Na+、水分ともに 能動的に吸収される.

4 大腸での粘液分泌はおもに局所的反射による.正 誤 

5 大腸からは多くの消化酵素が分泌されている。誤 正 

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: 特殊な消化管運動

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